ただ、私の経験上言える事ですが、生きている私達人間も見えない世界の人達も、そんなに変わりません。人間界で常識とされる事は、見えない世界の人達にもある程度共通しています。そんなに特別な世界ではありません。
例えば・・・酒飲んで働かない大人が、これから就職して社会に出ようとしている若者に
「お前ら、仕事と言うものはな・・・」とか「社会と言うものはな・・・」と説教しても・・・それを聞いている若者達は「こいつ何言ってんだ!!」と思い、まともに話を聞かないと思いますし、心にも響かないかも知れません。
見えない世界の人達も一緒です。
浄霊をする施術者がどんなに立派な事を言っても、自然界の法則を伝えても、人様の前で素晴らしい良いお話をする先生でも、実際の日々の生活を観ると全くなっていない。。。そんな方の浄霊を見えない世界の人は笑って・・・まともに聞いていません。
特にこの世への執着が強く、光の世界に上げられるのが嫌な存在達はそんな施術者が行う浄霊では光の世界に上げられる心配が無いので余裕を持って聞き流していると思います。
それに対し、本当に光の世界に上げられてしまうかも知れない。。そんな施術者が来ると
この世への執着が強く、光の世界に上げられるのが嫌な存在達はかなり抵抗します。
それが施術者へのダメージとなったりしますし、光の世界に上がるのは嫌だけど、それでも救われたい存在の場合は、一般の方よりも少しだけ光の強い施術者に頼ったり、憑依したりもします。それらが施術者の救霊後によるダメージ要因の一つでもあります。
「人々の僕となって生き抜かん我が人生に悔いはあるまい。」とまでおっしゃられ
ご自身は粗衣粗食に徹され、難病奇病に悩む人々を救い続けられ、太陽の如く生き、複雑骨折すら一瞬で治癒させてしまった奇跡のヒーラー長尾弘先生ですら、救霊は命がけだったと思われ、晩年、長尾先生は多くの方の憑依をハグして自分自身で貰った影響もおありなのか?少しふくよかになっておられました。
長尾先生によると自分自身の中に入れると瞬時に霊達は長尾先生に近い光の状態まで波動が上がるそうです。その事からやがて光の世界に帰っていかれるとお話されておられましたが 正に命がけの行為だと思います。
私の様に心の在り方がまだまだの人間は自分の中に入れたりはとても出来ませんが、それでもダメージを受けて大変な事になった経験がたくさんあります。
それでは、他の霊能者と言われている方々の浄霊はどうなのでしょうか?
何故?ダメージを受ける事無く、お仕事として続けていけるのでしょうか?
本当に力のある方で人格的にも素晴らしい方でしたら、大丈夫なのかも知れません。それはあると思いますし、そんな凄い方もおられると思います。
ですが「浄霊」では無く「除霊」でしたら・・・お祓いの様に憑いているものをその場から祓うだけなので施術者はダメージを受け難いと思います。
でも・・・この方法ですと一時的な効果ですので、お客様のお困りごとの根本的な解決にはならないかも知れず、特に家系の根深い問題については改善が難しいかも知れません。
この世に未練や強い執着を持ち、光の世界に帰る事が出来ない霊達を本来帰るべき光の世界に上げ成仏して頂ける様にする【浄霊】はかなり大変な事だと思います。
施術者自身が以下の事を常に問い続け、自らを律していないときちんとした救霊は出来ませんし、生半可な気持ちで浄霊を行うと時には施術者自身の命にも関わります。
①.正しき自然の法則を知る事 【神の法則と言い換えてもいいです。】
②.心のあり方を学ぶ事
③.実践を続ける事【正しき心のあり方や 愛の実践を日々続ける事】
私自身がそうありたい。。。と思ってはいますが、あっちにぶつかり・・・こっちにぶつかり・・・しながら試行錯誤し続けている人ですので人として至らぬ事もたくさんあります。
ですが、そうありたいと願い、少しずつでも良いので、、、その方向を目指して実践し続けながら救霊をさせて頂いています。
この先、私の心の在り方が現在よりも高まる事があれば救霊でダメージを受ける事も少なくなると思いますが、今の私にとっては、とても果てしなく遠い道のりです。
長尾先生の言葉
【特に「先生」と呼ばれる方の中で、人様の前で素晴らしい良いお話をする先生があります。「あの方はどんな立派な方かいな」と思って日々の生活をみますと全くなってない。そういう人は、人前で偽っているのです。言うことと、することが一致しなかったら、これは嘘つきです。ですから、私たちの日々の生活を通してね、自分が吐いた言葉には自分が責任を取らなければならないのです。】
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見えない世界の方々はそれらを観ています。少なくとも見えない世界の方々に笑われる事の無い様に・・・真剣にこちらの救霊の言葉を聞いて頂ける様に・・・そうありたいと思っています。
生まれて来た目的は魂レベルの向上ともう一つ。それは見えない世界の方を救わせて頂く事だと長尾先生はおっしゃっておられたそうです。
だからあの世へ帰ったら絶対に出来ないのが闇の世界におられる方をお救いする事だそうです。これだけは肉体を持ち、生きている人間にしか出来ない事です。
悪い土地に住んでいても住む人達が正しい生き方をしていれば、やがてその土地は浄化されていきます。人は本来、真理に目覚め、正しい心の有り方や正しい生き方をすれば、憑依を解消でき、見えない世界の方を救えるのです。
繰り返しますが、例え良くないとされている土地であったとしても、そこに住む方が正しい生き方をしていれば、やがてその土地は浄化されていくと長尾先生は語られていました。
つまり私達肉体を持つ人間は、常に見えない世界からの影響を受け、仮に憑依があったとしても、自らが学び、正しき事を実践していく事で、憑依していた霊達も一緒に真理を学び、理解し、やがて人への憑依を止めて光の世界に帰っていく。。それこそが、自力での霊現象の解決法で本来そうでなくてはいけません。
根深い問題の家系に生まれて来る事も、それらの問題を通して学んでいく必要のある人生をプログラムして生まれて来ているのかも知れません。。。その事で見えない世界の方々も救われていく。。。
それらを理解していれば、第三者が行う救霊と言うものが実は、他力による解決法だと言えるかも知れません。。。
その憑依の問題とは関係の無い第三者が、見えない世界の方を説得し、神の真理を伝え、本来帰るべき光の世界に上がって頂ける様お願いする。。
ヒーリングで他者の不調を改善させていく事にも共通しますが、ヒーリングや救霊は本来、「方便」です。
原因と結果の法則の「原因」を無視して「結果」だけを先に取ってしまう行為です。その事でお客様の心のあり方などの「原因」がその後も変わらなければ病は再発しますし、憑依も再び起こります。または対象として行った憑依が完全には取れないと言う事もありえます。
イエスは「他人の血を受けてはならない。。」とおっしゃられました。これは「他人のカルマを受けてはならない。。」と言う意味です。
「人を助けて我が身は地獄。。」ヒーラーがヒーリングでそれらに陥る事がありますが、救霊は更にその要素が強い行為です。
回避する方法としては・・・神にお願いし、施術者はあくまで媒体に徹する事。。人の思考想念をはるかに超えている人智を超えた存在に委ねる事だと私は理解しています。自分が行っている。。自分の技術で行っている。。などの「我」が入ると・・・どうしても受けてしまいます。
救霊は施術者が行うテクニック論では無く、それらの「我」が入る要素を出来るだけ捨て、他者のために自らの命を「神」に差し出して行う命がけの行為なのかも知れません。
1万5千円の料金で、時には無償で、、時にはダメージを受けて・・・たくさんの救霊を行ってきましたが、お客様にとっては簡単に見えるのかも知れず・・・「また頼めばいいや。。」と言う安易なお考えから、当方の命がけの救霊が結果的に慈悲魔になって、お客様の成長の機会(本来生れて来た克服すべきテーマ)を当方が妨げているケースも見受けられました事や、
お問い合わせを頂いた初期の段階では「霊感商法の被害に遭って・・・1万5千円の土地の救霊料金が払えないので、もう少し安くして欲しい。。」とのお話でご依頼があり、料金が高くなってしまうかも知れない要素の、集落一帯にも問題がある地域であったり、とても凄い状況の霊園だったり・・・と言う事を事前には一切教えて頂けずに、私が当日現地に行って初めてそれらの事を聞かされる。。と言う事もありました。
その他にもブログにまとめた様々な背景もあり、院内で行う個人への救霊料金は変わりませんが、今回、出張して現地で行う救霊のみを料金改定させて頂きました事、どうかご理解頂けましたら幸いです。
追 記
ホームページやブログで「神」と表現している記事がいくつかありますが、当院では特定の宗教を信仰していません。無宗教です。
オランダの哲学者スピノザ(1632〜1677)が定義した「神」の概念、汎神論(はんしんろん)に近い捉え方をしています。
「神」は神社、仏閣、教会などの特別な所にしか居ない存在では無く、宗教で使われる神具や仏像などの特定の偶像や物にだけ宿る存在でもありません。神に特別な所などありません。私達の身の回り全てに「神」は宿っています。
当院で「神」と表現しているものは、天地自然に現せし存在を「神」と表現しており、宇宙や自然界の法則の事です。そして私達を生かし育む愛のエネルギーこそが「神」です。
また、私達の魂の奥に内在する良心こそが「神」であり、人は神の分け御霊(わけみたま)としての「神意識」を誰もが持っています。
その人智を超えた存在にお願いするヒーリングや浄霊法が「長尾ヒーリング」であり「浄心療法(救霊)」です。
前の記事 → 現地で行う土地や家、お墓などの浄心療法について【その①】