私に「長尾ヒーリング」をご教授して下さった横塚先生のブログに奇跡のヒーラーと言われた長尾弘先生のお言葉がまとめられていますので転載させて頂きます。

親切な人が不幸である場合の原因

人の良い親切な方で、我が事を放っておいても他の人の為に親切を尽くす、まるで神さまか仏様のような優しい良い方が案外不幸に生きておられる場合が多いのは何故か、というお話です。

こういう方は皆さんの近所でもおられるかと思います。それとは逆に、自分さえ良ければ人はどうでもよいという方が案外うまくいっている場合があります。

親切な方は、人が道に倒れていると起こして「家はどこですか?」と訪ねて連れて行ってあげますが、冷たい人の場合は、どなたかが倒れていたら、そんなものは蹴倒して行きます。

もっとがめつい人は、ポケットの中にそっと手を突っ込んでみて、入っているものを自分のポケットに移し替えてしまう。そういう人が案外うまくいっている場合がありますが、それは何故か。

私たちは親切な人が不幸に生き、がめつい人がうまくいっているのを見ると、この世の中は神も仏もいない、神仏がおられたら、こんなことになる筈はないと思います。

けれども実際には神も仏もちゃんとおられます。良い方が不幸なのは、矢張り原因があってその結果として現れているのです。

お釈迦さまも説かれていますように、すべて原因と結果の法則によって成り立っています。どんなに見た目に良い方であっても、不幸な目に遭われる原因があるから不幸なのです。

人に親切にしているその面からだけ見ると、決して悪いことはされていませんね。ところが、そういう親切な方は、自分が親切なものだから、人もみんな親切だと思っている。

「これだけしてあげたらこの人は滅多に私を裏切らないだろう」とか、「これだけしておいたらこの人は今度お礼をしてくれるだろう」とか、「私が困った時にあの人は放っておかないだろう」とか、そういう思いをかけて人の為にしておられる。

でも、人は顔が違うように皆心が違うから、平気で裏切る方は裏切っていきます。その裏切りを受けた時に、夜もよく眠れずに苦しみ、自分の心を低くしてしまいます。

「あれだけしてあげたのに、あの人は恩知らずの何という人だろう」と思って怒り、腹立ち、憎しみ、また呪います。人から裏切られるたびにその人は苦しみを味わう訳です。

ですから、親切をされる回数が多ければ多いだけに裏切られる回数も多くなっていきます。従って自分を苦しめる回数も多くなっていくのですね。

私たちは自分の心を苦しめますと、必ず自分の環境とか肉体の上に苦しみとなって現象化して現れてきます。そういう訳で、人のいいお方が不幸な生活をしておられる場合が多いのです。良い行いをしても自分を苦しめた時、これは絶対に失格です。

あの世では必ず地獄へ行きます。行いの結果を褒めてもらわなかったとか、礼を言ってもらわなかったとか、また人から報いを受けなかったとか言って、自分の心を苦しめた時、その善は悪に変わってしまいます。善に勝る悪を積むことになります。

では、がめつい人が何故うまくいくかと言いますと、そういう冷たい嫌な方は、人の為には何もしませんので、裏切られる回数は殆どないのです。その面に関しては自分の心を苦しめないのですね。だから案外うまくいくのです。

では、人のことは放っておいて、自分さえうまく生きたらいいのかと言いますと、却ってその方が無難だと思いますが、これでは生まれてきた目的が果たせません。

その目的とは、人々と互いに手を取り合って調和を目的とし、助け合い、愛し合いながら自然の姿に沿って生きるのがこの世に生まれてきた目的です。親切はあくまでも、一切求めることのない善なる行いでなくてはなりません。

また、我が事だけ良ければ他はどうでもよいというのも自然の姿に反します。自然(神)に逆らった分だけ人は苦しみを味わうようになっています。
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以上が長尾先生のお話です。

このお話の中から得たことは、人に良きことをさせて頂いても絶対に求めてはならない、ということですね。「ありがとう。」という感謝の言葉も求めてはならない。

求めて得ることが出来たならば苦しむことはないのですが、求めて得られなかった場合は心を苦しめてしまうという心の習性があります。

だから、出したら出しっぱなし。良き行いをしたら、決して振り返らないことですね。

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今回のテーマ、その1、その2と記事にしましたが共通してお伝えしたかった事は【自分の心を苦しめない。】と言う事です。自分の心を苦しめるのは他人を苦しめるのと同じ因果応報の法則が働きます。。。どうかこの事を知って頂けたらと思っています。そして、皆様の人生が素晴らしきものであります事を心よりお祈り致しております。