好転反応について

好転反応について

施術後、身体にさまざまな変化が起こります。体質によって湯当たりやマッサージのもみかえしのように、“体がだるくなる、症状がひどくなる…といった不快症状が一時的に現れることがあります。これは好転反応といって、体質がよくなっていく知らせです。

東洋医学では、このような反応を瞑眩(惑わすという意味)と呼んでいますが、体内に溜まっている老廃物や毒素が、排泄されようとして、一時的に血液中に集まるために起こる現象です。そして出て来る毒素は、新しいものからで、体の深部に溜まっている古い毒素は、後から出てきます。

また皮膚から出る場合は体中がかゆくなったり、時には全身に吹き出物が出る場合もあります。時には少し痛みを伴うこともありますが、何れにしても、2~3日すると出るものが出てしまうので、それほど心配されることはないと考えてよろしいようです。

以下に今まで起こった代表的な事例を示しますが、好転反応は人によって千差万別なので必ずしも事例とあてはまることはありませんが、不安、心配が少なくなる事と思います。

 

体がだるくなる。

コリによって血液の流れが滞っていた所に血液が流れ出すため、細胞に栄養が行くようになります。それによって今まで感覚が鈍くなってしまっていた神経細胞が正常に働きだす事によってだるさを感じるようになったと思われます。または、コリ固まって動けなかった筋肉が動き出すため、だいたい施術翌日ごろにだるく感じることが起こります。

時々ものすごい肩こりを持った方がいらっしゃって「私、肩こりはしないです。」と言う人がいます。施術を受けるとたいがい翌日には「肩が・・・凝って・・・」となる事がたいへんよく見られます。

熱が出る。

冷え症の人や体温が低い人、体内にウィルスがいたり、肝臓や腸、腎臓の機能が落ちている為、ウィルスが体内に共存している人にみられます。施術をする事で本来の自然治癒力が働いて、ウィルスをやっつけようとする為に熱を出すと思われます。

筋肉痛、筋肉がつる、関節が痛む

身体のくせや使い方によって筋肉のコリが出来上がり、それによって骨格のバランスがくずれてしまいます。施術を受けることによって、ゆっくり内部からコリがほぐれだし、骨格が正常に戻っていく過程で筋肉や関節が痛みだす場合があります。

古いケガをした部位が痛み出す(ねんざ、骨折など)

ねんざや骨折をするとその周りの筋肉が骨を守るために瞬間的に収縮します。その後、長い時間をかけて徐々に筋肉は弛緩していきますが、骨のまわりにコリが残っている場合が多いのです。施術によってそのコリがほぐれ神経が正常に働き出すために、にぶい痛みを感じる場合があります。

尿が多く出る、においの強い尿が出る。

施術によって全身の血液やリンパの流れが正常となって、乳酸などの毒素や老廃物を排出する機能が高まります。それによって尿が普段より多く出る事がよくみられます。

吹き出物がでる(にきび、じんましんなど)

血行が滞っていた部位の老廃物を皮膚を通して排出する場合があります。ここは筋肉が緊張しているポイントと言う事も出来るので、覚えておくと次回の施術に役立つことがあります。

胸の詰まる感じがする。

猫背の人などは胸が閉じ、詰まっている状態になっています。コリがほぐれて姿勢が整っていく過程で、肩が落ちていき胸が開くため、胸が引っぱられて詰まる感じがする場合があります。

頭痛がする。

頭部の血行が良くなるために一時的に頭痛を感じたり、肩が落ちる事で後頭部や首の後ろ(頭板状筋や胸鎖乳突筋、僧帽筋)が引っぱられ、重だるい感じになる事があります。

好転反応が出た場合はお気軽にご相談下さい。

好転反応は身体が良くなろうとする正常な反応です。
水分を多めに摂取することで、多くの場合は、2・3日もすれば治まっていきます。
たとえ熱が出たり身体が痛んでも薬はなるべくひかえて自分の治癒力を働かせてあげてください。

私が過去に氣功施術を受けた時も皆さんと同じで、好転反応も経験しました。
好転反応が出た場合はどうぞ遠慮せずにお気軽にご相談下さい。