そして、ある時期になると、まるで天からのお試しとも言える様なとても不思議な経験をした。自分とはまるで考え方も間逆の方が一時期に集中して何人もお客様として信じられない程続けて来て下さった。

私はどちらかと言うと人と競いあったりするのが好きではない。会社員時代は、人よりも出世したいとか。。。人よりもたくさん給料をもらいたい。。と言う事に無頓着だった。とにかく人と競争して・・・勝ち得る事が苦手だった。でもエンジニアとしての仕事は自分の特性に合っていたので好きだった。そんな人が管理職の立場になってしまったものだから・・・会社員時代は大変だったのかも知れない。

しかし、ある時期に集中して来て下さったお客様は 「人と競争して勝ち取っていく。。」と言う強い信念を持った方々がとても多く、「生きていく事は戦いである。。」「生きていく事は人との競争である。。」と言う想いで生き続け、身体が悲鳴を上げているお客様がたくさん訪れた。時には お客様が同僚を蹴落とす光景や パワハラの様に部下を激しく叱咤する光景、いじめをしている光景などが私には施術中に見える事もあった。高いプライドと権威への強い欲求が感じられる事もあった。競争は決して悪い事では無いが、中庸を越えて行き過ぎると様々な弊害があるのかも知れないと考えさせられた。

魂は愛と調和を望んでいても、幼少期から植え付けられた信念や価値観を人は簡単に変えることは出来ない。。そのギャップの中でお客様の身体は確実に痛みや病気と言う警告を発していた。心の平安を得られず苦しんでいる事も感じられた。勝ち組と言われて世間的には順風満帆に見える人も人生で学ぶべきテーマを抱え、誰もがその人なりの課題がある事をお客様を通して私は学ばされた。

たとえ信念や価値観が違っても・・・人は誰もが、日々様々な事に喜び、日々苦しみ、そして時には涙を流す。。。そんな当たり前だけど・・・とても大切な事を私はお客様を通して気付かされた。。。私がお客様を癒しているのでは無く、お客様を通して私が癒されていた。

誰もが他の人には無い独特の尊い持ち味が与えられている。。。尊いと言うのは優れているという事では無く、他の人との優劣の比較を超えて、その人自体がかけがえのない尊さなのだ。。。その意味をこの時、少しだけ理解できた様な気がした。

そして、誰にも共通する想いとして人は 「健康で、豊かで、幸せ」でありたいと願っている。。。信念や価値観は違っても・・・幸せの形は人により違っても・・・全ての人に共通するそんな想いにもやがて気付かされた。

つづく。